ホームレスはなぜ空き缶を集めているの?

ホームレスはなぜ空き缶を集めているの?

繁華街でひときわ目立つ古い自転車。

後輪の両脇には大量の空き缶が入った網袋がぶら下げられています。

この大量の空き缶こそがホームレスの人たちの「生きる糧」になっていることは容易に想像できるでしょう。

しかし!なぜここまで大量の空き缶を集めなくてはならないのか?ということについては、あまり知られていません。

ホームレスの空き缶集め。その秘密を探ります。

ホームレス支援をするなら缶プレッサーがおすすめ

まず、大前提としてホームレスが集めている空き缶は「アルミ」であることを覚えておきましょう。決して闇雲に空き缶を集めているわけではないのです。なぜアルミなのかというと、単純にアルミ缶が売れるから。

ひと昔前に、ある元人気歌手(あんまり人気はないか)が、工事現場から銅線を盗んだ事件で話題になりました。アルミ缶と銅線に共通するのは……

 

再生可能金属

 

であること。再生可能金属は、自治体や回収業者に買い取ってもらえます。この買い取ってもらったお金こそが、ホームレスの人の重要な生活の糧なのです。

 

アルミ缶の相場は時期や業者によっても異なります。そこで大きな差が生まれるのがプレスしてあるか否かです。プレスした状態だと1㎏あたり30円前後も買い取り額が上がります。

 

ホームレスの空き缶集めの平均は、1日あたり5袋~6袋が限界です。集めたら空き缶を足でつぶして単価を上げる作業が待っています。この時に、足だけを使ってつぶしていては、足が痛くなる上、かなりの重労働になってしまいます。

だからこそ、缶プレッサーがホームレス支援でおすすめのギフトになるのです。お金を直接寄付してもホームレスの人のためにはなりません(嬉しいは嬉しいですが)。


なまじお金を持っていれば、ホームレス狩りなど理不尽な暴力犯罪の被害に遭う可能性もありますし、ホームレス同士のいさかいの原因にもなってしまいます。

 

アルミ缶が再生可能なように、ホームレスの人の社会復帰という「再生」への道筋を立てる事がホームレス支援の正しいあり方なのではないでしょうか。

空き缶集めはコンビニバイトより稼げる?

ハッキリいうと、空き缶集めの月間収入は安くて9万円~15万円が平均です。

金額だけ見ると、コンビニでアルバイトするよりも高額なお金が稼げると思いますよね。


では時給に換算するとどうなるでしょうか。

 

明るくなった朝5時頃から空き缶集めをスタートし、暗くなる18時~19時頃まで続けたとします。

大量の空き缶が集まると、袋の大きさで移動が困難になりますから、ある程度たまったら、缶をプレスしなくてはいけません。プレスした状態の缶であれば、1袋(45Lのごみ袋)にパンパンで詰めて3㎏程度になります。それが多くて10袋(30㎏)が限界です。

 

アルミ1kg(プレスあり)の価格は145円程度として、30㎏×145円=4,350円が1日の収入ということになります。1ヶ月無休で働いて30日×4,350円ですから、130,500円が最高月収ですね。

 

深夜のコンビニは深夜手当を含めると平均1,000円以上の時給です。夜22時から朝の7時まで働いたとしても実働8時間で8,000円以上が手に入ります。

 

空き缶拾いは明るくなってから暗くなるまで拾います。朝5時の日の出から、夕方の7時頃までの14時間をノンストップの休憩なしで集めないと、日給4,350円は難しいのです。

 

単純に時給にすると4,350円÷14時間で、時給310円です。休憩もあるし、定時で帰れるコンビニのバイトのほうが何倍も稼ぎやすいという結論になります。

「お金になるならやってみよう」と思わないで!

「空き缶集めなんて小遣い稼ぎにピッタリじゃん」という変わり者もたまにいますが、ホームレスの人たちの仕事を奪わないでください。

ホームレス体験などと社会貢献活動をしているつもりかもしれませんが、ホームレス側からすればいい迷惑でしかありません。

 

本当にホームレスを支援したいのではあれば、缶プレッサーを購入してプレゼントするなど、社会復帰に向けた支援が必要だということを覚えておきましょう!(๑❛_❛๑)